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歴史論説集

概説 第一次世界大戦

第一次大戦とは何か?

 


1.はじめに

2.第一次世界大戦とは?


 

 1.はじめに

 昨年2014年は、第一次大戦勃発100周年ということで、色々なメディアで特集が組まれました。書店にも、関連本がたくさん並んでいましたね。

 それに加えて、昨今の世界情勢が、第一次世界大戦の前夜によく似ているという議論があります。

 確かに、これまで唯一絶対だった超大国アメリカの衰退によって、世界各地で複数の大国ブロックが合従連衡を形成しつつある昨今の状況は、100年前の政治情勢に似ているかもしれません。我が国で「集団的自衛権」の議論が盛んになっているのも、まさにこうした一般状況が背景にあるのです。

 「歴史は繰り返す」というのが本当なら、これから第三次世界大戦が始まるということでしょうか?それとも、この100年間で学習を積んだ人類の英知は、世界戦争の危機を無事に回避させ得るのでしょうか?

 なかなか悩ましい難問です。

 そういうわけで、我らが「歴史ぱびりよん」でも、第一次大戦を独自に分析しようと思い立った次第。現在の世界が、100年前の世界とどこが同じでどこが違うのか?人類は、あの悲劇から何を学んで来たのか?

 一緒に見に行きましょう。

 

2.第一次世界大戦とは?

 第一次世界大戦(Great war)は、1914~1918年にかけて、当時の世界列強のほぼ全てが、連合国と中央同盟国の2つの陣営に分かれて戦った戦争です。

 連合国側に立ったのは、イギリスとその連邦諸国(インド、カナダ、オーストラリアなど)、そしてフランス、ロシア、アメリカ、イタリア、日本、ルーマニア、ギリシャ、セルビア、ベルギーなど。

 対する中央同盟国側に立ったのは、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、オスマン(トルコ)、ブルガリアです。

 戦場となった地域は、ヨーロッパからロシアのほぼ全域、中東地域、アフリカ西部と南部、大西洋からインド洋、そして東アジアと太平洋の一部に及びます。

 最終的に、全世界で1,000万以上の若者の命が犠牲になり、西ヨーロッパとロシアの主要部は廃墟になりました。勝利したのは連合国でしたが、勝った側も疲弊しきって、勝利の果実を受けることが出来ませんでした。もちろん、負けた側はもっと悲惨で、大混乱になり、革命などを経て、次なる戦争への火種を撒き散らすことになります。

 つまり第一次世界大戦は、当事者の誰にとっても、何の得にもならない戦争でした。この戦争によって、当時繁栄を極めていたヨーロッパ文明は壊滅し、そして4つの帝国が滅亡してしまいました。

 いったい、誰がどうして、こんな戦争を始めたのでしょうか?

 実は、誰もこんな戦争を望んでいなかったのです。様々な複雑な状況が連鎖反応を起こすことで、いつのまにかそのような悲惨な事態に陥ってしまったのです。

 そうなった経緯について、詳しく見て行きましょう。

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