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映画評論

映画評論 PART5

コマンダンテ Comandante

制作;アメリカ

制作年度;2003年

監督;オリバー・ストーン

 

 アメリカの社会派オリバー・ストーン監督が、キューバを訪れて敢行したフィデル・カストロとの3日間のインタビューを、そのまま映画化したものです。

  この監督は、「JFK」や「ニクソン」でもキューバやカストロに多く言及しているので、前々からこの国に興味があったんでしょうね。

  面白いのは、ストーン監督やスタッフたちが、最初はビクビクしていた点。「失礼なことを言って、強制収容所に送られるんじゃないか!」とか、かなり本気で脅えていたみたい (笑)。 それが、最終日には、みんなカストロのことが大好きになってしまい、ストーンなんか、カストロに抱擁されて感涙を浮かべてしまう!カメラマンの中には、「労働奉仕したい」と言って、本当に飛行機に乗らない人も出て来る!

 ・・・まあ、海千山千のカストロにとっては、ストーンとそのスタッフを篭絡するなど、朝飯前だったでしょうねえ(苦笑)。

 そういうわけで、この映画はアメリカ国内では公開が禁止されています。アメリカ政府は「カストロ=破壊と殺戮の悪魔」として国民にプロパガンダしているので、違ったイメージのカストロを知られたくないのでしょう。

 アメリカ人が自慢げに言う「自由と民主主義」の正当性が危ぶまれてしまいますが、これがアメリカ合衆国の本性なのでしょうね。

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