歴史ぱびりよん > 映画評論 > 映画評論 PART5 > レッドクリフ PART Ⅰ Red Cliff Part Ⅰ
制作;中国
制作年度;2008年
監督;ジョン・ウー
いわゆる「三国志演義」の、長坂の戦いから赤壁の戦いまでの映画化。
濃い三国志ファンは、見ないほうが良いかもしれませんね。だって、ジョン・ウーさんが、「三国志をネタに使ってアクション映画を撮った」という、それだけの内容でした。
逆に、ジョン・ウー監督のファンは、間違いなく楽しめますよ。過去作品のオマージュとか、いろいろあるので。特に、「白いハト」が出まくりなのは、映画館内で大爆笑しそうになっちゃった!
「白いハト」はジョン・ウー映画のお約束なのですが、制作費が高い映画ほど大量に登場する傾向がありますね(「フェイス・オフ」とか「MI-2」とか)。そして「レッドクリフ」では、後半からハト出まくりなので、バジェットが大きかったんでしょうかねえ(笑)。
でも、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。あんまり調子に乗ると、作品世界がぶっ壊れるから止めたほうが良いと思いますな。なんで、諸葛孔明が、赤壁の陣営内に巣箱を作って、ひたすら白いハトを飼わなければならないのか、必然性がほとんど無いわけだし(いちおう、後編では伝書鳩として働いていたけど)。
まあ、武闘派アクションシーンは楽しいので、こういうのが好きな方にはお勧めです。
でも、小さい子供には見せない方が良いです。野蛮すぎて、教育上よくないので。